社内でチラシ案の意見が割れたとき、私がAIに頼む理由と使い方

社内調整でまとまらないとき、最終的に必要になるのはマーケティングの知識です。「ターゲットに伝わるか」「行動につながるか」という客観的な軸がないと、好みの話が永遠に続きます。

基本的な知識はもちろん勉強するべきですが、一から全てを学ぶのも非効率的です。広報担当がマーケティングを全部自分でカバーしようとすると、時間の兼ね合いもありなかなか難しい部分があります。

そこで私が使い始めたのがAIです。AIに「外部のマーケティングアドバイザー」の役割を担ってもらうイメージです。社内の誰かの意見ではなく、第三者視点で整理してもらうことで、対立構造を解消しやすくなります。

こちらの記事では、使い方をご紹介します。

目次

使い方の手順

やり方はシンプルです。

まず比較したいチラシ案を2枚(場合によってはそれ以上でもOK!)用意します。次にこの後紹介するプロンプトをコピーして、AIのチャット画面に貼り付けます。その前に【目的・ゴール】の欄を自分で埋めてください。最後にチラシの画像を2枚添付して送るだけです。

画像はスマホで撮影したものでも、PDFをスクリーンショットしたものでも問題ありません。

出力された結果は、そのまま社内共有用の資料として使えます。「AIがこう言っていた」ではなく「マーケティング視点で整理するとこうなります」という言い方で使うと、社内での受け取られ方がスムーズです😊

プロンプト全文

以下をそのままコピーして、【目的・ゴール】の欄を埋めてから使ってください。

あなたは、販促チラシ・広告設計・マーケティングに詳しい外部アドバイザーです。

【このチラシの目的・ゴール】
目的:
ターゲット:
配布場所・タイミング:
見た人にとってほしい行動:
最優先にしてほしいこと:(例:申し込みにつながること/手に取ってもらうこと/社内の判断基準をそろえること)

社内でチラシの方向性について意見が割れています。
目的は、どちらかを勝たせることではなく、
「このチラシの目的に対して、どちらがより機能するか」を客観的に整理することです。

評価する際は、【最優先にしてほしいこと】を軸に判断してください。

以下の観点で評価してください:
・目的・ゴールに対してどちらが機能しているか
・ターゲットに伝わるか
・見た人が行動しやすいか
・情報量は適切か

さらに以下も出してください:
・A案・B案のどちらがより目的に近いかの結論
・両方の良い部分をミックスした場合の改善案
・採用案をさらによくするための具体的な提案

最後に、社内で角が立たない伝え方で説明文を作ってください。

※チラシの画像を2枚添付して使ってください

3案以上ある場合は、A案・B案・C案と数を増やして使ってください。

実際に使うとこんな結果が出る

このプロンプトを使うと、AIはこんな形で整理して返してくれます。(出力された回答のごく一部です▼)

A案・B案それぞれの良い点と懸念点が箇条書きで出てきます。そして「目的・ゴールに対してどちらがより機能するか」という形で、客観的に示してくれます。

一番使えるのが、最後に出てくる「社内で角が立たない伝え方」の文章です。これをそのまま会議で読み上げたり、チャットに貼ったりするだけで、自分の言葉で説明しなくて済みます😊

「私はB案がいいと思います」ではなく「マーケティング視点で整理するとこうなりました」という言い方になるので、対立構造を作らずに話を進めやすくなります。

ちなみに、このプロンプトを試すにあたって、チラシを2パターンAIに作ってもらいました。A案(左)は「申し込みを促すチラシを作って」、B案(右)は「認知拡大用のチラシを作って」という指示で生成したサンプルです。

このサンプルを使って「申し込みに機能するのはどちらか」を評価した結果、B案の方が上という結果になりました。笑

AIに指示を出しても、意図通りの成果物ができるとは限りません。「申し込み用のつもりで作ったのに、認知拡大寄りになっていた」ということが、AIでも人間でも普通に起きます。

作ったあとに客観的な視点で確認するプロセス、実は一番大事だったりします。このプロンプトは、その”確認作業”をサクッとできるようにするためのツールです。

注意点

一つだけ気をつけてほしいことがあります。

AIの出力結果を「そのまま見せる」のはおすすめしません。「AIがこう言っていた」という言い方は、人によっては「機械に頼るの?」という反応になることがあります。

使い方としては、AIの結果を自分の言葉で咀嚼してから使うのがベストです。「マーケティング視点で整理するとこうなります」「外部の視点で確認したところこういう判断軸が出てきました」という言い方にするだけで、受け取られ方が全然変わります。

あくまでも「判断基準をそろえるためのツール」として使うこと。それがこのプロンプトの正しい使い方です😊

このプロンプトが効く場面と効かない場面

効く場面はこれです。

・論理で話せる人が相手のとき。
・「なんとなくこっちがいい」という感覚論で止まっているとき。
・会議で誰も決められずに膠着しているとき。

効かない場面もあります。

・「俺が決める」タイプの方が相手のとき。
・感情的になっている場面。
・そもそもチラシの目的が社内で合意できていないとき。

上記のように、このプロンプトは万能ではありません。相手が論理より感情や経験を重視するタイプの場合は、まず目的の合意を取ることが先決です。(中小企業だと効かない場面が多いことも多いですよね・・・!)

最後に一つ。AIの出力結果は参考にする価値がありますが、最終的な判断は自分の経験と感覚で行うことが大切です。

私自身、AIの評価に「確かにそうだ」と納得できるかどうかを判断基準にしています。AIが何を言っていても、自分の現場感覚と合わないと感じたら、そこは疑ってみる。そして基本的なマーケティングの知識はやはり必要です!

AIは客観的な軸を提供してくれるツールです。でも、現場の温度感・リアルを知っているのは自分です。その両方を組み合わせることが、一番いい使い方だと思いますし、自分の強みにもなるのではないかなと思っています!

自分の知識とAIを活用して、社内でもめているチラシ問題を、がしがし解決していきましょう!

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